火事による突然の移転でしたが、色々な人の協力のもと、すぐに稽古を再開できる場所探しと、新しくオープンさせる道場(現在の昭島道場)の場所探しは順調にいきました。
この時に多大なるご協力を頂いた、Kさん、Sさんがいなければ現在の昭島道場は、間違いなくなかったでしょう。
その節は本当にありがとうございました。
物件はなんとか見つかりましたが、「道場」にしていくためには、内装などもやらなければいけません。
しかし突然の事で、費用もかけられなかったので、できる事は手作りで行ないました。
壁紙なども全然無かったので自分で貼る事にしたのですが、これがなかなか難しい。
道場の正面(現在の鏡の所)の壁紙は自分が貼ったのですが、台風の日の夜中に、ひとりでやりました。
天井が高いので椅子に登り、上を合わせると下がズレて、下を直していると上が剥がれてしまうので、一枚貼るのに数時間かかったのを覚えています。
結局「ひとりでは無理だ」との結論に至り、正面4分の3ぐらい貼った所でやめました。
最初の頃はその状態でしばらく稽古していたと記憶しています。
まだ電話も水道も通ってなかった頃に、用を足すには昭島駅前の公衆便所まで行っていたのですが、そこで便器の中に携帯電話が・・・ポチャン・・・。
業者との連絡や支部からの連絡が途絶えました(笑)
まぁそんな事もありながらも、黙々と道場を作っていきました。
その後時間をかけて少しずつ道場らしくなっていきました。
鏡も最初は無かったのですが、個人でやっている町のガラス屋さんみたいな感じの所に依頼したのですが、約束の時間(昼間)を過ぎても一向に現れない・・・。
電話を掛けてみるとその職人さんの奥さんが出て
「あら~、申し訳ありません。お父さん、もう飲んじゃってるんですよ・・・。また別の日にしてもらえませんか?」と言われ、
「ドラマに出てくる昔の職人か!」
と突っ込みを入れそうになるのを堪えて、結局はその職人さんに後日鏡を付けてもらいました。
現在の鏡もその鏡です。
つづく・・・?
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